City Lights Bookstoreとビートジェネレーション。サンフランシスコ伝説の本屋
サンフランシスコの北東部、ノースビーチに「City LIghts Bookstore」という古い本屋がある。サンフランシスコに訪れる際は是非立ち寄って欲しい伝説の本屋だ。
1950年代から1960年代にかけて起きた、カウンターカルチャー「ビート・ジェネレーション」の中心になったこの場所は、今も色褪せる事なくサンフランシスコの街で独特な空気感を放ちながら営業している。そこで今回は、この「City LIghts Bookstore」の歴史や店内、当時の「ビート・ジェネレーション」について。
_City Lights Bookstoreとビートジェネレーション
CONTENTS
・ビート・ジェネレーションとは
・City Lights Bookstoreの店内
| ビート・ジェネレーションとは
ビートジェネレーションとは、1950年代から1960年代にかけて起こったアメリカで恐らく初めての思想運動。第二次世界大戦後、アメリカが急激に経済成長する中で、社会から与えられたレールに乗らず、自分達の人生を自分達のスタイルで生きたいように生きる事を求めた人達が、ニューヨークとサンフランシスコを中心に文学的なアプローチで起こしていった運動だ。
| City Lights Bookstoreの店内
詩人のローレンス・ファリンゲティが1958年、サンフランシスコのノースビーチで開業した、地下1階と2階がある3フロアのこの本屋は、ビートジェネレーションのバイブルになったジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」やアレン・ギンズバーグの「吠える」の出版元として、世界的に有名になった。
ここは、ビートニク達の活動の拠点として、単なる本屋じゃなく、リベラルな精神をもったアーティストたちの集まる文化の交流の場になっていた。当時「ポエトリーリーディング」を行う場所として使われていた2階のポエトリールームは、今も当時の精神を受け継いで、ポエトリーリーディングなどのイベントが行われている。
この本屋には、どこでも売っているような本は置いていない。社会へ異を唱え、自由への主張をし続ける作品群の品揃えは新鮮で見ていて本当に楽しい。
現在は、様々なバックグラウンドを持つ作家の異なるジャンルの作品も品揃えしている。
サンフランシスコを訪れる際は、是非立ち寄って欲しい伝説の本屋だ。現地でしか味わえない、当時の空気を感じられる独特の雰囲気を体験することを強くオススメする。