サンフランシスコおすすめサードウェーブコーヒーショップ。Sightglass CoffeeとFour Barrel Coffee
初めてサンフランシスコへ行って、立ち寄ったコーヒーショップに衝撃を受けた。日本で飲むコーヒーと全く違った華やかな酸味とフルーティーな味わい。居心地が良くカルチャーを感じる内装。店員も雰囲気がありイケていた。今日は、そんな強烈な洗礼を受けたアメリカ西海岸の数あるコーヒーショップの中で特に印象に残っているサンフランシスコのコーヒーショップ Sightglass CoffeeとFour Barrel Coffeeの店内や彼らの思想について。
_サンフランシスコ サードウェーブコーヒーショップ
CONTENTS
-サードウェーブとは
-Sightglass Coffee(サイトグラスコーヒー)
-Four Barrel Coffee(フォーバレルコーヒー)
|サードウェーブとは
コーヒーの歴史の変遷の中で、サードウェーブとは三番目の大きな変化のこと。
19世紀後半、コーヒーの商業化がすすみ値段が下がったことで、多くの人が日常的にコーヒーを飲むようになる。ここから1960年代まで続いたいわゆる大量生産・大量消費の時代がファーストウェーブと呼ばれるもの。
そして、1960年代になりスターバックスを筆頭に、高級コーヒー豆を使った深煎りのシアトル系のコーヒーチェーンが急拡大する。これがセカンドウェーブ。しかし、コーヒー消費量自体はここでピークを迎え減少に転じていく。
そこで、アメリカ西海岸を中心に新しいスタイルのコーヒーショップが誕生する。それがサードウェーブだ。
サードウェーブは、ブレンドしない単一種・単一農園のみ(シングルオリジン)で丁寧に栽培と生産処理をされた作り手の見えるコーヒー豆の個性を、抽出を含めて最大限引き出す事を大切にする。また、生産者に対して経済的に配慮し、コーヒーがカップに運ばれるまでのトレーサビリティやトランスパレンシーにも注目したサスティナビリティーを非常に重要視している。明らかにこれまでのコーヒームーブメントと大きく異なっている。
|Four Barrel Coffee
サンフランシスコ・ベイエリアを代表する4大サードウェーブコーヒーロースターの一角であるRitual Coffee(リチュアルコーヒー)から2008年に独立したコーヒーショップ。自分のよく行く店舗はミッション地区にある。他にもサンフランシスコに数店舗のみ展開している。
ちなみに4大サードウェーブコーヒーロースターは、このFour Barrel CoffeeとBlue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)、Ritual Coffee(リチュアルコーヒー)、次に紹介するSightglass Coffee(サイトグラスコーヒー)だ。
コーヒーは、香りが良くしっかりした味だが飲みやすい。深煎りのコクと浅煎りの酸味とフレッシュさが感じられてすごく好みの味だ。色んな原産国の豆をブレンドしてオーダーする事も出来る。
テイクアウトのカップもかっこいい。この西海岸全開のユルいフォントが好みでテンションが上がる。
コミュニケーションを大切にしてほしいというこだわりから、店内にWi-Fiがない。アメリカのコーヒーショップでは珍しい。
内装はインダストリアル感満載で、味の出た木材が大胆に使用されたワイルドテイストだが女性客も多い。
店内のアートワークも西海岸独特のテイストでシャレていて、内装と抜群にマッチし洗練されている。
入り口すぐの左側にはコーヒーバーがあり。ドリップコーヒーとエスプレッソを注文できる。
店内中央のレジのカウンターには、世界から仕入れたコーヒー豆がギッシリと並べられている。
奥には大きなPROBATの焙煎機。焙煎している様子も見れるようになっている。この環境と立ちこめるコーヒーのいい香りがコーヒー自体をより美味しく感じさせてくれる。
|Sightglass Coffee
2009年にフォーバレルコーヒー(Four barrel Coffee)から独立したコーヒーショップ。4大サードウエーブコーヒーショップの中では一番新しいショップだ。
自分が好きなのは、写真のミッション地区にあるショップ。他にも西海岸に数店舗のみ展開している。
このロースターは、Twitterの創業者ジャック・ドーシー氏が出資したことでも話題になった。
店外の看板のアートワークもシャレてる。
通りから入り口までは長めのストロークがあり、全てガラス貼りなっていて店内が見渡せる。いつもここに来るとワクワクする。
店内に入ると吹き抜けの2階建になっている。天井が高く解放感抜群で、朝は自然光が店内に降り注いでいて本当に気落ち良く居心地がいい。
店内中央の大きなカウンターでは、イカしたスタッフが迎えてくれる。
支払いはキャッシュかクレジットカードが利用可能。レジはアメリカでよくあるiPadのみ。シンプルでいい。
ちなみに、サイトグラスコーヒーもフォーバレルコーヒー同様に店内にWi-Fiがない。このショップも人との会話を楽しんだり、リラックスして欲しいというポリシーのようだ。
コーヒーは、苦みが少なくマイルドな味わいでフレッシュで明るい酸味がある。自分はここのコーヒーが一番好みだ。置いてるパンもどれも美味しい。
サンフランシスコに行った際は、自分はいつも必ず朝食も兼ねて朝一番にこのショップに行くことにしている。この2階席からの景色が好きで、行った際は必ずここに座る。
店内はPROBATの焙煎機がディスプレイのように置いてあって、そのラフな感じがまたカッコいい。
焙煎所とオンライン注文の出荷場も兼ねているので、いつも慌ただしくスタッフがコーヒー豆の出荷をしている。人気がある証拠だ。
今回は、サンフランシスコで特におすすめするサードウェイブコーヒーショップを紹介した。もしサンフランシスコに立ち寄る事があった際は、後悔させないので是非立ち寄って欲しい。
こういうスタイルのある美味しいコーヒーショツプが日本にもこれから増えると嬉しい。