ペーパードリップでの美味しいコーヒーの入れ方。爽やかな味わいを堪能する方法
忙しい朝に飲むコーヒーは、落ち着いてゆっくりと慎重に淹れることでその日を左右するほどの至極の一杯へと近づく。今回は誰でも気軽に楽しめるペーパードリップでの淹れ方について。
_ペーパードリップについて
CONTENTS
・ペーパードリップのメリット/デメリット
・ペーパードリップでのコーヒーの入れ方
・あると便利な器具
| ペーパードリップのメリット/デメリット
インスタントコーヒーではなく、コーヒー豆を買うようになると、真っ先に試すであろう抽出方法がこのペーパードリップ。まずはそのメリットから。「気軽に、安価で手に入る」というのが最もわかりやすいメリットだろう。コーヒー専門店はもちろん、スーパーや雑貨屋など、どこでも簡単に手に入り、なおかつブランドを選ばなければ初期投資を抑えてコーヒーが楽しめる。入門編としては非常にありがたい。
味わいに関しては、ペーパーフィルターの細かい繊維がコーヒーオイルや雑味を程よく濾しとってくれることで、よりスッキリとした味わいが楽しめる。デメリットでも触れるが、これは表裏一体といったところだ。
次にデメリット。ペーパーフィルターは使い捨てのため、買い足す労力は多少かかってしまう。自分が好きなキャンプに行く時も、かさばるのが少し難点。味わいに関しては好みもあるが、コーヒーオイルや雑味を濾しとってしまうということだ。メリットと同じ内容でわかりづらいが、コーヒー豆の香りや味わいをダイレクトに感じたい人にとって、これはデメリットとなるだろう。
スペシャルティコーヒーにおいて、産地や農場の個性を楽しみたいなら、是非他の抽出方法も試してもらいたいところだ。とは言っても、まずはペーパードリップが自分としてもオススメ。
| ペーパードリップでのコーヒーの入れ方
最低限の器具を揃えたら次の手順で抽出する。
1.フィルターと豆をドリッパーにセット
ドリッパーにセットしたペーパーフィルターに、挽いた豆を入れる。この時豆の表面はできればフラットにしたい。豆の量は20gで大体カップ2杯分が抽出できる。
2.蒸らす
適性温度の93℃のお湯が沸いたら、20ccくらいの湯量で30秒程置く。これは豆の表面に無数にある小さな穴に湯を行き渡らせて、充分な抽出をできるようにするためだ。
3.複数回に分けて抽出
蒸らしを終えたらいよいよ抽出。中心から円を描くように少しずつ湯を投下していく。目安としてはフィルターに当たらないくらいの湯量がいい。上手くいけばドーム状に豆が膨らみ豊かな香りが広がる。
20gの豆であれば320ccくらいが目安。抽出後のコーヒーが300ccでコーヒーカップ2杯分になる。こうして一杯のコーヒーが出来上がる。もちろん焦りは禁物だ。ゆっくりじっくり香りと共に抽出を楽しんでもらいたい
| あると便利な器具
最低限の器具があれば上記の方法で抽出できるが、より正確にかつストレスなく抽出するには、こんな器具があるとなおいい。
1.調温機能のあるケトル
以前の記事でも紹介したが、調温/保温機能のあるケトルがあるとコーヒーライフが格段に良くなるのは間違いない。
オススメのケトルは、VitantonioドリップケトルACTYのススメの記事で紹介している。
2.デジタルスケール
豆の量、湯量を計るにはデジタルスケールがあると非常に便利だ。コーヒー用にタイマーが付いているモノもあるが、まずはスケールがあればムラのない抽出が可能になる。
3.ドリッパー受け
これが意外と便利。抽出が終わったフィルターと豆を置くことができる。抽出後も湯は若干残っているため、コーヒーが垂れてしまうというストレス。これがなくなる
4.氷
器具ではないが、暑い時期はアイスコーヒーも楽しみたい。豆を25gにし同じ湯量で抽出後、この氷を入れることで、また味わいの違う爽やかなアイスコーヒーがすぐに完成する。
これからドリップコーヒーを始める人には是非試してもらいたい。できれば豆の状態で買ってきて、自分で挽くこともオススメしたい。自分の手で挽いて、丁寧に抽出したコーヒーのその香りや味わいは、挽いた豆とは雲泥の差がある。
コーヒーの抽出には様々な方法がある。エアロプレスやクラシックな手法であるフレンチプレスの抽出方法の記事もあるので興味があれば是非。
焦らず、ゆっくり、丁寧に。これが至極のコーヒーへの近道だ。