コーヒー豆とPORLEXのハンドミル 。スペシャルティコーヒーは手挽きで
掌(たなごころ)と言われるだけあって、手には日本人の趣きや思いやりのスピリットが込められている。様々な物が機械化され自動化されている今だからこそ、好きでこだわっているコーヒーなので、時間や手間をかけてでもその工程に没頭したい。
今回は、好きなスペシャルティコーヒーと、自宅でも野外でも活躍してくれるPORLEX(ポーレックス)コーヒーミル・Ⅱミニについて。
スペシャルティコーヒーと
PORLEX コーヒーミル・Ⅱミニ
CONTENTS
・スペシャルティコーヒーって何?
・コーヒー豆を手で挽く理由
・PORLEX コーヒーミルの使い方
| スペシャルティコーヒーって何?
最近よく耳にする「スペシャルティコーヒー」。いわゆるコーヒーとは何が違うのか。定義としてはFrom seed to cupというもので、コーヒー豆の生産における土地、人、収穫後の処理におけるその方法、人、買い付け〜流通ルート、焙煎〜抽出する人、全てがしっかり品質管理されているということだ。
つまるところ、豆の形や香り、味に至るまでトップレベルなクオリティのコーヒーの総称。コーヒー好きなら一度は飲んでみたいと思うが、一度飲むとその魅力から抜け出せなくなる。
写真はアメリカ・オレゴン州ポートランドに拠点を構えるSTUMPTOWN COFFEE ROASTERS(スタンプタウン コーヒー ロースターズ)の豆。封を開けずとも広がるフルーティな香りが特徴的。サードウェーブコーヒーの本丸的存在だ。
| コーヒー豆を手で挽く理由
そんなスペシャルティコーヒーの豆は、味はもちろん香りが重要。モーターを使った自動の金属グラインダーは、スイッチひとつで効率的に挽くにはもってこいだが、金属臭やモーターの熱によって豆の風味に影響が出てしまうのが難点。家でもキャンプでも、ゆっくりとその香りを味わえるのが手挽きの醍醐味なのだ。お湯を沸かす時、適温の93℃になるまで豆を自分の手で挽くことで、その一杯のコーヒーがより美味しく感じられる。
丁寧に高い品質を保たれた希少なコーヒー豆で淹れるからには、その香りと味を存分に味わえる方法がいい。それにはこのPORLEXのグラインダーがオススメ。メイドインジャパンのクオリティは言わずもがな、なんと言ってもポイントはセラミック製の刃。豆そのものの香りと味を損なうことなく、かつ錆びたり摩耗したりすることもないので、一定の切れ味が持続する。
使っていると分かるが、このセラミックの刃でゴリゴリ挽いていくと強い香りが一気に広がっていく。20畳くらいのLDKならすぐに香ばしくフルーティな香りで埋め尽くされる。写真や文字では伝わらない圧倒的な香りだ。
|PORLEX コーヒーミルの使い方
という訳で愛用しているこのグラインダーついて。2サイズあって、自分が愛用しているのは「MINI」の方。大きさと携帯性がとてもいい。高さが13.5cm、直径5cmと手に収まるコンパクトさ。一度に挽ける豆の量は20gと、大体2杯分くらい。
まずは蓋を開けてこだわりの豆を入れていく。スケールで計らなくても、内側のラインまで入れれば大体20gになる。
ここから蓋を閉め、ハンドルを取り付け挽いていく。
淹れ方や好みに応じて調節ネジで、16段階の粒度調節もできる。ペーパードリップなら真ん中程度の9〜10クリックくらいがちょうどいい。
挽き終わりは回すハンドルが軽くなるからすぐにわかる。受けの容器には細かくなった豆が、圧倒的な香りと一緒に。この時がミル挽きの最高潮。
使い終わると全て分解して水洗い出来るのも、当たり前かもしれないがいい。違う産地やローストの豆が混ざると香りと味が変わってしまう。コンパクトで分解も出来るのでキャンプにも全然持って行ける。キャンプで最高のコーヒーを飲むために必要な道具 の記事でも紹介してるが、キャンプの神器的な存在だ。
淹れ方については改めて話すとして、こうやって丁寧に自分の手で挽くことで香り高い至極の1杯に近づくのだ。