最初から買うべきキャンプギア10選 PART.1
「Whole Earth Catalog」をご存知だろうか。1968年–1972年まで刊行されたこの本は、「Access to Tools and Ideas」をコンセプトに、アウトドアや自然科学、精神性などの膨大な情報までを全てひっくるめて「道具」と定義して、それに対するアクセス方法をまとめた伝説のカウンターカルチャー本だ。
詳細はまた別の機会にするとして、コンセプトのレベル感が全く違うけど、今回はテントやタープ、焚き火台などの大物ではなく、自分が「Whole Camp Gear Catalog」を作るなら、必ず載せるであろう小さな名品達を,「Whole Earth Catalog」の選定基準の中にある、「道具として役立つ事」「高品質、もしくは低価格」「容易に入手出来る」に、「ギアそのまま剥き出しで使いたい佇まい」をプラスし、これに沿って厳選して紹介する。
_最初から買うべきキャンプギア10選 PART.1
CONTENTS
・CRAYMORE 3
・GOAL ZERO
Lighthouse Micro FLASH
・MINIMAL WORKS
Air Hanger
・mont–bell
O.Dロールペーパーキット
・UNIFLAME
フィールドラック
| CRAYMORE 3
まずは小形扇風機 CRAYMORE3。本体は、W243mm × D226mm × H350mmで重さ506gとキャンプ に持っていくにはちょうどいい大きさと軽さだ。バッテリーも6,000mAhで最大風速5時間、最小風速だと15時間稼働する。モバイルバッテリーに繋いで使うことも出来るので、そうすればさらに稼働時間も伸ばせる。もっとも大事なことだが、風速も十分で普通に扇風機として涼しい。
首振りは付いてないが、手動で45度の角度調整が可能。風量は4段階で設定でき、1-4時間までのオフタイマー付き。寝る際に使用しても全く音が気にならず快眠サポート万全。機能性として死角なし。
だけど、この扇風機の真の魅力はもっと別のところに2つある。1つめはルックス。単純にプロダクトとしてカッコいい。このグレイッシュなミリタリーカラー、そしてデザインもミニマルで無駄がない。まさに機能美。家でもインテリアとして成立するし、会社でも見せびらかしたくなるほどだ。
2つ目は使い勝手。三脚を付けても使えるし、三脚を外して置いて使っても自立する。更に後ろにU字の取手が付いていて、真っ直ぐ伸ばすと上から吊り下げも可能と、キャンプでの使用シーンも考え抜かれている。これは買いましょう。おしゃれキャンパーの夏の必須アイテム。名品です。
| GOAL ZERO
このLEDランタンは、インスタでもホントによく見かける、約¥4,000で買える超人気アイテムだ。人気過ぎて売り切れてることが多いのが残念なところだ。
本体サイズは、H93mm×W38mmと手のひらサイズでコンパクト。重さも68gと超軽量。そして明るさは150ルーメン。大人数のキャンプサイトのメインに出来る明るさではないけど、ソロキャンプ であればメインでも使える。このサイズでは驚異的な明るさだ。
バッテリーも9.62Whでリチウムイオン電池内臓。連続点灯時間は、7-170時間と一日中消える心配なし。なおかつ耐水性もバッチリと機能的に抜かりなし。
自分は通常、タープ内のサブランタンとして、この後で紹介するミニマルワークスのエアハンガーにぶら下げて使っているが、トイレに行く時のライトとしても活躍している。キャンプでは、夜の移動時、当たり前だが真っ暗なので移動用のライトは必須アイテム。その際も、このライトハウスミクロフラッシュはボタン切り替えでランタンの頭頂部が光り、暗闇の中で先を照らすライトになる。ライトハウスミクロという兄弟商品もあるが、違いはこの頭頂部分にライトが付いているかいないかだけ。しかし、この機能差は自分としては非常に大きい。通常のランタンモードだと、足元しか見えないので先が照らせない。これ実際使うと結構不便です。値段差も¥1, 000ぐらいなので、迷ったらこっち買いましょう。だって、ランタンにもなってライトになるんだから、絶対停電とかの防災時は活躍する事間違いなし。
さらにこのギア、上手く説明出来ないが佇まいが妙に「かわいい」。ギア自体の小ささとプロダクト自体の造形と電球色の光と透明なボディーが、なんかかわいさを放っていて妙に愛着が湧く。
インスタで見かけるキャンパー達は、底にキャップ着けたり、透明のボディー部分に何か巻き付けたり、シェード着けたりしてるが、自分はこの妙な「かわいさ」が気に入ってるので、そのままの状態で使っている。元々ギアに色々付けるのが嫌いなのもあるけど。
あとは地味だが、本体に充電用のUSBコネクタが付いてるので、充電する時も差し込むだけ。楽です。定価で見つけたらすぐゲットする事をオススメします。
| MINIMAL WORKS
このギアも毎回必ず持って行く超ヘビーローテーションアイテム。ブランド名もミニマル入ってるだけあって、ガイロープにフックだけと必要な機能のみ絞り込まれたマスターピース。
重さは50gとこれまた超軽量。両サイドにフックと、ガイロープの長さを調節出来るストッパーも付いていてタープやテントの天井に取り付け出来る。下の写真の物を掛けるフック自体にもストッパーが付いているので、ズレたりしない作りになっている。4mと2mの紐に分かれていて、それぞれ両端にフックが付いているので、勿論この2つを連結させることも可能。大抵のテントやタープに取り付け出来る。
あまりにも便利過ぎて、自分はいろんな物ぶら下げまくっている。
フックが全部で8つあるので、ランタン、扇風機、トイレットペーパー、サングラス、濡れた洋服とか色々。必要最低限のシンプルさで機能的。まさに「Less is more」なギアの体現者だ。
| mont-bell
たまたまアウトドアショップを漁っていて見つけたギア。天下のmade in japan モンベルのトイレットペーパーホルダー。中のロールペーパーは水解性で、芯が抜かれていて大きさ自体も通常のトイレットペーパーの半分ぐらい。コンパクトなので首から下げて使う事を想定して作られている。
自分はいつも、上で書いたミニマルワークスのエアハンガーにぶら下げて使っている。キャンプではなんだかんだ、手拭いたり、鼻かんだりよく使っている。このカバーのお陰で水にも強く、中の紙も取り出し易い。キャンプ場のトイレだと、紙がきれてる事もたまにあるので、そんな緊急事態の時も安心なアイテム。中のペーパーは別売りになってるので、なくなったら単体で買い足せる。
最低限の機能で見た目も好み。
これも、キャンプの時は必ず持って行くベビロテアイテムだ。
| UNIFLAME
スタッキングして棚にもなるし、単体でテーブルにもなるキャンパー御用達の定番ギア。
大きさは、W600mm×D350mm×H230mmで脚を折り畳んで収納出来る。畳むと厚さなんと1cm。
重さは1.7kgで耐荷重30kgと大概の物を上に置いても問題なし。オプションでステンレスとウッドの天板も追加購入出来るので普通のテーブルとしても焚き火テーブルとしても機能する。
キャンプの時は、地面に直接物を置くと汚れるし、物が低くなり過ぎて使いにくい。水を入れておくジョグや、クーラーボックスとか食器とかなんだかんだ置いておく棚は必須アイテムなのだ。
類似品の安い物もamazonで買ってみたけど、畳んだ時に脚がグラグラして使いにくく結局これを購入し直した。
このギアも、必要最低限のパーツで必要とされる機能を確実に満たす秀逸デザイン。見た目もブラックアウトでなかなかクールだ。
脚を立ててセッティングする際、ちょっとコツがいる(自分は指を何回か挟んだ。。)のでそこだけ改良されると完璧だ。
今回紹介したアイテムは、機能面がしっかりとしていて使いやすく、買いやすい価格、デザインもシンプルながら秀逸で、自分がいつもキャンプで使い倒しているアイテムを紹介した。残りの5つは、PART.2で。キャンプチェアに関しては、ADIRONDACKのキャンパーズチェアの記事で。